勝者とは、始める人ではなく続けた人のこと

色々な事に興味を持ちます。興味のある事を調べ、メモ的に挙げていきます。

憧れの医療従事者になった。が、自分の中で何かが変わった。~就活生に捧ぐ~

もし、医療従事者を目指す方がいたら、少しでも参考にしていただければ幸いです。

※あくまで個人の見解です。

 

今、僕は社会人〇年目のぺーぺーです。(あえて伏せておきますw)

最近では役職も与えられ、同期の中では少し早めに『出世コース』を歩んでいることが、何となくエリアマネージャーの発言で分かっています。

『出世コース』と聞くと、野心家や上昇志向の高い人をイメージしますが、僕は全くそんなことはありません。

確かにできないこと・分からないことは、出来るようになろうと努力はしますし、勉強する時間を設けたりはしています。

しかし、だからと言ってガツガツ仕事をしたいわけではありません。

拘束時間が8時~17時なら定時に上がりたいですし、残業なんかしたくはありません。

ですが、役職がつくと責任もついてくるため、残業をしなくてはならない時もあります。

でも、残業をしている時に思うんですよ。

なんでここまでして働くんだ?と。

自分のプライベートを削ってまで、何をしているんだと。

 

医療系の繁忙期って、僕の中では『春』と『冬』というイメージがありますが、小児科ですと、プラスして『夏』もあります。

春は花粉症、夏は汗疹、冬は風邪・インフルエンザ。

もうね、患者さんがひっきりなしに来るわけですよ。

特にお子さんは、小児医療費助成制度によって、医療費が無料なのでちょっとした事でも来るんですよ。

分かります、分かりますよ、心配なのは。

でも、そんなに来るかい?ってくらい来る方もいました。

高齢者+小児の波状攻撃でゴリゴリ体力が削られていくわけですよ。

朝9時スタート、朝ごはんを食べたのは7時30分頃、なかなか午前が終わらず、あれやこれやをやってたら15時頃に軽食を摂って、午後が始まったり。

もうね、これが毎日毎日続くわけです。

帰りも残業、残業で冬なんかは、ほぼ毎日のように終電or終電近くに帰っていました。

家に帰ってご飯を食べ、お風呂に入って寝て起きて仕事に行く。こんなサイクルをしていました。休日はあるにしても、なかなかストレスが溜まり、心がザワつくんですよね。

どうしても患者さんが多くなると、必然的に待ち時間も長くなってしまうんですよ。

そうなると発生するんですよ、クレームが。

まだか、まだかと怒鳴り散らす人が出てくるわけです。

こっちだって待たせたくて待たせている訳ではないのですが、医療も客商売みたいなのがあると理解はしているので、謝罪するわけです。

それで済めばいいのですが、延々と説教タイムみたいのが始まる高齢者の方がいるんですよ。

こっからはずっと俺のターンだ!と言わんばかりに。

「何時間待たせるんだよ!え?俺だって暇じゃねえんだよ。分かってんの!?効率悪いんじゃないの?」みたいなことを7回ほどループされたことがありますね。

時間にして約40分。

確かに待たせてるこっちが悪いけど、流石に言いすぎじゃね?と新人の時は思ってましたね。

貴方が延々と同じことを言っている間、他の患者さんは待たされているんですよ?くらいは言い返したかったですね。

 

こういう悩みや愚痴を他の職種の人が聞くと

いやいや、そんなのこっちだっていくらでもあるよ。っていう人がいるんですよ。

人の命に携わるストレスは、携わっている者にしか分からないです。

携わらない人は、ミスをしたら申し訳ございません!で終わりですが、医療従事者はそうはいきません。

併用禁忌の薬を渡してしまったら?

患者さんに投与する薬の量を間違えたら?(特に看護師さんの点滴速度や点滴量)

人は簡単に亡くなります。

MRを10数年やっていて、薬剤師に転職した方と知り合う機会が多々ありまして、10人ほどの方に「MRかなりキツくなかったですか?」と聞いたところ、「キツかったが、薬剤師ほどではない。監査するときは今でも緊張している」とおっしゃっていました。

薬剤師は患者さんにどういった症状で受診したのか、副作用確認、服用確認・残薬の有無など聞くのですが「医者でもないのにお前に言って何が分かる!早く薬を渡せ!」と言われることがあるようで、何故か薬剤師を下に見る患者さんがいるようです。悲しいですね。

医師の診察を受ける、薬剤師から薬を貰う。この患者さんにとって何てことはない一連の流れですら、医療従事者にとってはストレスを感じながらやっているわけです。

決して遅くしたくて遅くしている訳ではないことを理解してほしいものですね。

愚痴り出したら止まらなくなってしまいました…すみません…

 

 

ここからが本題です…

医療従事者の『やりがい』

就活なんかではよく聞きますよね。やりがい、という言葉。

医療従事者のやりがい、というか他の職種においても

①患者(お客)さんの笑顔・感謝

②知識や技能の成長

この二つですよね、基本的には。

僕が圧倒的に大切だと思うのは、です。これは圧倒的です。

なぜなら感謝されなければ、人はやる気が出ません。

…うん、出ないですよね?ね?僕だけですかね?

例えば、自分が手料理を振舞ったとしましょう。(意地でも認めさせたい)

①「ありがとう!美味しいよ!」と笑顔で言われる。

②「そっか。」とか「うん。」と素っ気ない対応。

③「おせえよ、いつまで待たせんだよ!」と怒られる。

あなたなら、どのパターンで、よし!今度はもっと美味しいご飯をふるまうぞ!と思えますか?

……

………

①ですよね!!ギリ②もありか?③は論外、二度と作ってやるものか、と感じると思います。

 笑顔・感謝をされるから頑張れるし、もっと人の役に立ちたい!と知識・技能を高めようと考えると思います。

そもそも②なんて自分でどうにかなるんですよね、正直。本人のやる気次第。

問題は①。これは他人に左右されるものだから厄介なんですよ。相手の気分次第。

 どんなに丁寧に対応しても、どんなに迅速に対応しても文句を言ってくる人は言ってきます。

 なので、

◆他人の言葉をいちいち真に受けない。一喜はしても、一憂しない心を持つ。

◆自分なりのストレス解消法を作っておく。

◆悩み事を愚痴れる仲間を作っておく。(先輩・同期・後輩)

医療の現場は思い描いている以上に忙しいです。そんな中患者さんの言葉で一憂していたら潰れます。敵は外だけではなく中にもいます。そう冷酷上司です。人の心を踏みにじる一言を平気で言う人はいます。何人も潰れていったのを見てきました。いちいち真に受けてたらキリがないです。

早めに上記3つ、特に1つ目を手に入れるようにしましょう!!自分を守る術です。

 

話が逸れたかと思いますが、

やりがいがあるか、ないかは仕事を続けていく上でとても重要なものです。それは間違いありませんが、報酬(給料)も重要です。給料の高さが一番大事かもしれません。

もっと言うと、自分の仕事に対して、見合った以上の給料がもらえることが大事だと思います。

就活をしている時にいるんですよね。

俺はこれが好きだから、これをやる!やりがいがありそうだから、給料はそこまで求めてない!

っていう意識が高い系が。

そういう人って就職した後に自分の理想と実際の現実にギャップを感じることになると思います。

 特に、飲食や美容師・ブライダル系なんかは離職率高いのですが

◆低賃金

◆不規則な勤務形態

長時間労働

など心身の負担が大きい仕事で有名ですし、やりがい搾取をされるんじゃないかと思います。

 でも、これって「やりがいがあっても給料が見合わないと感じたら辞めたくなる」ということですよね。

やりがいじゃ飯は食えない、ということですね。

 

ちなみに僕は給料で選びましたwやりがいは、そんなに考えなかったですね。

給料に関しては、

20代の平均年収が348万円、中央値でも300万前後のようなので、同年代と比べると倍近くの給料を頂けていることになります。

が、医療従事者を辞めたいとは何回か思っていますw仕事したくない。ヒモになりたい…(クズ発言)

仕事を選ぶ上で、これだけは譲れない!ということは決めておいた方がいいと思います。

 

 

長々書きましたが、僕から伝えられる一言

仕事はやりがいだけでは長続きしない

 

以上です。

就活頑張ってください。

後で、ブラッシュアップしていきます。